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萩市土原。
西洋では左右対称のように完璧なものを美とする傾向がある。しかし、日本人は左右非対称な欠陥のあるものに美を見出す。それゆえ、満ち欠けする月に魅入られる。左右非対称に成長する松を愛でるのもそういった感性からきているのかもしれない。
完璧でないものを愛してきたはずなのに、今の時代は、少しでも過ちを犯せばここぞとばかりに攻撃を加え、社会から抹殺するまで攻撃を止めない。
欠点まで含めて愛でることの出来る存在がいないという寂しさを他人への攻撃に変えて、自分はまともな人間なんだと自己満足に浸り、正義の使者面している人間こそが住みにくい社会を生み出している魔王なんだということに気づいていない。
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